きままに図書館

年間120冊ほど本を読む”本のむし”です。心に染みた本たちの備忘録&ご紹介をしていきたいと思います。ネタバレありますのでご注意願います…!

東野圭吾「ナミヤ雑貨店の奇蹟」感想・相関図

 こんにちは、おはるです。コロナウイルスの影響で図書館が閉まっているので家にある本を片っ端から再読しております…殺人系などの残酷な話は2回読むのはきついので、ほっこりするものや笑える作品を中心に読んでます。今日はその中でも大好きな「ナミヤ雑貨店の奇蹟」をご紹介いたします!

 ナミヤ雑貨店の奇蹟

本作は、全世界で累計1,300万部売れた大大ベストセラー小説です。数々の舞台化や映画化もされました。日本の映画では売れっ子の山田涼介が敦也を演じ、更に浪矢雄治を適役の西田敏行が演じたことでかなり注目された作品でした。

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 あらすじ

内容(「BOOK」データベースより)

悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?

感想

ナミヤ雑貨店を中心に、いろんなな人生が交差していきます。5章からなる短編ですが、すべての物語に強い繋がりがあります。「第一章 回答は牛乳箱に」「第二章 夜更けにハーモニカを」「第三章 シビックで朝まで」「第四章 黙祷はビートルズで」「第五章 空の上から祈りを」それぞれに良さがあり、人と人の『縁』を大切さを感じました。一番好きな章は「第四章 黙祷はビートルズで」でした!夜逃げをする両親を信用できなくなった浩介が、大好きだった”The Beatles”の解散理由がわかるという映画を見て、ひとりで生きていくことを決意する話です。大人になった浩介(藤川博)はナミヤ雑貨店に親と生きていて幸せだと嘘をつきますが、ほんといいひとだな、と、幸せになってほしいと思いました…

本作では過去と現代を行ったり来たりしますが、本当にあった話(1980年モスクワオリンピックのボイコットやバブル崩壊等)が盛り込まれている為、非常に読みやすいです。この作品だけでなく、東野圭吾さんの本はほんとに読みやすい。すらすら映像が浮かびます。

ちなみに映画も見ましたが圧倒的原作派です。西田敏行・山田涼介の配役はピッタリでしたが、そもそもこの小説を2時間にするのは無謀だと思います…いらない章がないので…

相関図①

角川書店特設サイトからの引用)

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②相関図(ネタバレ)

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